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  (2/3) 「エミリオ・プッチ銀座店」はニューヨーク風

 イタリアのブランド「エミリオ・プッチ(Emilio Pucci)」の国内初の路面店「エミリオ・プッチ銀座店」が小粒な店構えながら、ファッショニスタの支持を集めています。銀座には「シャネル銀座」をはじめ、有力海外ブランドの大型店が相次いでオープンしていますが、あえてミニ店舗を選んだ「プッチ」の作戦が当たったと言えるでしょう。

 「プッチ銀座店」は晴海通りに面していますが、数歩で店先を通り越してしまうほど、間口は狭い。うっかりしていると、見過ごしてしまいそうです。地上2階建てで、売り場面積は132平方メートル。「シャネル銀座」の10分の1しかないのです。

 この店構えは銀座に限ったものではありません。ニューヨークにある店舗も同じようにミニ店舗です。ただ、何度かニューヨーク店に入った経験から言えば、その狭さがかえって「プッチの世界」に浸れる、居心地のよさを生んでいたように思います。

 いくら物件の少ない銀座とは言え、初の路面店ともなれば、もう少し広い物件を探すのが普通でしょう。ましてLVMHグループ傘下のLVJが手がける事業となれば、資金面に問題はないはずです。

 でも、「シャネル」や「クリスチャン・ディオール」とは違い、「エミリオ・プッチ」はもともと通好みのブランドです。あまり店内が広すぎると、マニアックな雰囲気が薄れてしまうおそれがあります。

 しかも、インパクトの強い「プッチ柄」はあまり一度にたくさん目に入ると、気持ち的に「お腹いっぱい」になってしまうところもあります。そういった要素を考え合わせると、今回の「プッチ銀座店」はブランドのテイストに似つかわしい、よく考えられた店と言えるのではないでしょうか。

[関連リンク]
「シャネル」(ブランド解説)
「クリスチャン・ディオール」(ブランド解説)
「エミリオ・プッチ」(ブランド解説)

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